感想

灰と幻想のグリムガル 5巻です。
2-4巻の感想記事はないです。
・ミモリン最高や!メリィなんて最初からいらんかったんや!
メリィがいらない10か条
1.いつまでも過去にこだわっている。重い女である。2.そのくせハルヒロたちに会うまで大した成長もしておらず、かといって義勇兵を辞めもしていない。
3.男を気に入れば急に愛称で呼び始める。自分が美人であるとよくわかっていることが伺える。
4.仲間が死ぬたび自分が悪い理由を探し、それまでと正反対の行動に出る。また、それを繰り返す。まるで成長がない。
5.仲間内でランタ以外の全ての男に粉をかける。前のパーティーでも似たようなことをしていたのだろう。
6.自分はそうしておきながら、男が別の女に目を向けると露骨に不満を表す。不思議なことにこうした感情は隠そうとしない。
7.自分にはそれを許す。その上、中途半端に隠そうとする。自己保身以外の何物でもない。結局、我が身一番である。
8.上記のような行動をしておきながら何一つ悪びれていない。自分が特別な人間だと思っているのだろう。
9.常にしかめっ面で陰気臭い。その方が男が落としやすいと知っている。悪女である。
10.あらゆる意味でフィジカル面においてミモリンに劣る。義勇兵としても女性としても勝ち目はない。
メリィはいらない。これは明らかである。そしてミモリンはかわいい。しかし童貞であるハルヒロにはそれがわからなかった。メリィがいくら美人で自分にも可能性があるかもしれないとしても、他の男にも粉をかけるような女と、積極的に自分を好いてくれる女。どちらを選べば幸せになれるのか、ハルヒロがそれを理解できる日が来るのを祈るばかりである。
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良かった本

ぷくゆり (百合姫コミックス)

ぷくゆり (百合姫コミックス)

ぷくゆり です。
百合ものはまったく知識ないですが、楽しかったです。中身はクラスになじめない子がヤンキーっぽいこと仲良くなる話が2種類と幽霊と仲よくなる話が1話です。特に良かったのは、タイトルにもなっている「ぷくゆり」の中で、クラスになじめない子がヤンキーっぽい子に憧れてピアスを開けようとするくだり。つかみのエピソードとしては最高に私好みでした。絵もかわいくてほっこりしたいときに読むのにちょうどいいです。

いままで触れた百合もので面白かったもの
少ないですが。

ゆるゆり: 12 (百合姫コミックス)

ゆるゆり: 12 (百合姫コミックス)

ゆるゆり。有名ですね。アニメで見ました。あかりちゃんかわいいです。
桜Trick (1) (まんがタイムKRコミックス)

桜Trick (1) (まんがタイムKRコミックス)

桜trick。有名ですね。アニメで見ました。春香がお気に入りです。
あまがみエメンタール (一迅社文庫 み 3-1)

あまがみエメンタール (一迅社文庫 み 3-1)

あまがみエメンタール。お気に入りのラノベです。最終的なオチも含めて好きです。

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感想

灰と幻想のグリムガル 1巻です。
アニメは見ていて、背景がきれいなのと無力感ある雰囲気が好きでした。原作を読んだので感想とかを書きます。
・テンポがいい
 アニメは全部で12話くらいでゴブリン編とコボルト編に分かれていました。1巻でどのへんまで行くのかなと思っていましたが、ゴブリン編が全部終わったのは意外でした。なのでテンポは結構いいです。薄味すぎず濃すぎずというシナリオでした。
・アニメのキャラデザが優秀だったんですね
 色使いは原作もアニメも似た感じなんですが、アニメの絵を最初に見た者としては原作の絵の人は人間、特に顔を書くのが苦手みたいです。あれはあれで完成されてるのかもしれないですが好みではないです。あのままじゃ動かすのも大変そうだし、キャラデザはいい仕事だったと思います。
・クズオカ?がモグゾーから巻き上げた金額
 見習い登録でもらったお金:銀貨10枚
 ギルド登録にかかるお金:銀貨8枚
 残りの金額:銀貨2枚以下
 クズオカに金をとられて落ち込んでるところをハルヒロたちに拾われたモグゾー。しかし、彼がとられた金額は銀貨2枚以下です。ハルヒロたちが苦労して情報収集していることから考えても、銀貨2枚以下と引き換えにモグゾーをとりあえずギルド登録まではさせてくれたクズオカはそんなに悪い奴ではないと思いました。なぜなら、その程度の金額ならハルヒロたちでも割とすぐ稼げるようになるわけです。クズオカが全く戦闘ができない奴でない限り、初心者への案内料としてはそんなに法外な金額でもないです。やり方に問題があるのかもしれないですが。
 あるいは、クズオカが何らかの方法でギルド登録料を安くできる場合もあるかもしれません。それなら銀貨10枚というのは少し高い案内料金になるかと思います。
ハルヒロたちの同期
 男8人女4人ということでした。メモ的に内訳を書いておきます。
 ①ハルヒロ②マナト③ランタ④モグゾー⑤レンジ⑥レンジの手下(武闘派)⑦レンジの手下(眼鏡)⑧キッカワ
 ①ユメ②シホル③派手な女④ちっちゃい女
 レンジがちっちゃい女を選んだとき、奴隷として売って資金にするのかと思いました。
・サイリン鉱山
 コボルト編の舞台ですが、アニメの時は採燐鉱山だと思ってました。
・最初のとこで反対に行こうとした男?
 ハルヒロたちが最初に目覚めた蝋燭の場所で、レンジやハルヒロは蝋燭の続いている方向に歩いていきます。ですが1人が反対の方向にも行けそうだと言います。「少し高いがたぶん男の声」です。この時点で人数の描写はなく、上記の12人にこの人が入っているのか入っていないのかはわからないです。この人がハルヒロたちと同じ方向に行ったのかどうかもわかりません。12人のうちの誰かとすればマナトっぽいですが、どうなったんでしょうか。
・グリムガルって何?
 グリムガルとは世界のことらしいですが、ゲームっぽい世界で、ハルヒロたちは自分の名前以外の記憶がなくて過去に関することを思い出そうとすると思い出せず違和感だけが残る。ただの予想ですが、最後まではっきりした解答はなされないような気がします。でも現実の人たちがそれと知らずにネトゲしてるみたいな想定なんだと思います。根拠は、最初の方にあるハルヒロが自分のものじゃないみたいな声が出た、という描写です。まあストーリーを楽しむ上ではどうでもいい部分ですけどね。でも、だとすればレンジがネトゲやってるのはなんか面白いです。

 原作はいま8巻まで出てます。けっこう楽しめたのでちまちま読んでいくと思います。気が向けばまた感想書きます。

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面白かった本

最近読んで面白かったやつ

高校生がゆるくキャンプする話。ぼっちが好きなキャラは基本的にはぼっちキャンプを行い、他のキャラもそれを理解しているのが良かった。爆笑ではなくほっこりしたいときに読むのにちょうどいい。絵柄はわりと表紙のままで安定している。

純文の天才JKとそれに振り回される人の話。「女の子が死ぬ話」の作者のです。主人公のDQNぷりにはないわと思うくらい引きますが、友人の普通のレベルで才能ある女の子が才能の差に絶望するさまが面白いです。その子の方がかわいいし。

http://urx.blue/xcD8
海も川もないので女子高で釣りしてみた 作者:下神木るこ (ニコニコ静画
近年で自分的メガヒット漫画だったドミノキックの作者の新作。ドミノキック同様、基地外と笑いの融合という私垂涎のテーマを高度なレベルで実現している。

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

名作って名作なんだなという作品。月面で見つかった5万年前の人類の遺体というリーダビリティ抜群の謎をきっかけに人類はどこから来たのかという謎を解き明かしていく。言うまでもないがウルトラ傑作。続編は読むのが怖いので保留。最近読んだはたらく魔王さまで似たような展開があってちょっとうれしかったです。

おまけ 最近お気に入りのギャグ漫画

いまいちばん好きです。去年読んだ中で1番。ニコニコ静画版とコミック版では違うので両方読むといい。中々の基地外設定。
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野崎まど作品で打線組んだ

野崎まど先生の作品で打線を組んでみました。(野崎の崎は本当は大じゃなくて立の方の漢字だけどちゃんと表示されないので野崎に変えてます)

1番(投)[映]アムリタ
2番(二)なにかのご縁
3番(中)know
4番(捕)2
5番(三)死なない生徒殺人事件〜識別組子とさまよえる不死〜
6番(一)第五の地平
7番(左)独創短編シリーズ野崎まど劇場
8番(右)小説家の作り方
9番(遊)パーフェクトフレンド

リリーフ 舞面真面とお面の女
抑え  ファンタジスタドール イヴ

育成枠 バビロン

*解説*
1番 投手

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

デビュー作にして快作。野崎まどがどういう作家か説明するのにうってつけの一冊。キャラクター小説ではあるけど、後半で一転してサスペンス風ミステリになる。先頭打者にしてエースという破天荒なポジションも読めば納得できるだろう。

2番 二塁

デビューから一貫して怪作を出し続けていた野崎まどが出した普通のいい話。「普通じゃねーか!」という作家人生で1回だけ許されることをやった作品かと思っていたが普通にいい話で好評だったらしく2巻も出た。普通にいい話で普通に面白いので手堅い2番セカンドというポジションに選出。

3番 中堅

know (ハヤカワ文庫JA)

know (ハヤカワ文庫JA)

2までを初期の野崎まどとするなら中期の始めの作品になる。ハヤカワだからなんだろうが、そのへんから拾ってきたようなテンプレSF設定の舞台でエリート公務員が女子中学生を口説く話。さすがハヤカワはハヤカワでもハヤカワJAだぜ!と思っていると最後にとんでもないところまで読者を連れて行ってくれるウルトラ快作。実力があって読者層も広そうなので3番センターに選出。

4番 捕手

2 (メディアワークス文庫)

2 (メディアワークス文庫)

初期の野崎まどの最後の作品。タイトルはそれまでに出た5作品のすべての2巻という意味。単体で読んでも読めるらしいが、「アムリタ」「舞面真面」「死なない生徒」「小説家の作り方」「パーフェクトフレンド」まで読んでからこそ真の面白さがわかる。これ以前の作品の展開を裏切るという意味でもそうして欲しい。すべてを包み込む最強打者は4番捕手にふさわしいだろう。

5番 三塁

永遠の命がテーマの作品。タイトル通りに死なない生徒が首切り殺人されるけど、死なない生徒だから復活する。その方法もトリッキーだけどこの作品の肝はそこよりも犯人がなぜ死なない生徒の永遠の命に迫ろうとしたのかという点にあるホワイダニットな話。ホワイダニットが好きなので中心打者として5番サードに起用。

6番 一塁

この中に収録されている「第五の地平」が野崎まど作品である。打線の中で唯一の短編小説。モンゴル帝国を舞台に宇宙進出が繰り広げられるというカオスな話。笑いたければ読むといい。謎の助っ人外国人感があるので6番ファーストに選出。

7番 左翼

独創短編シリーズ 野崎まど劇場 (電撃文庫)

独創短編シリーズ 野崎まど劇場 (電撃文庫)

第五の地平のようなバカな話をつめこんだ短編集。筒井康隆の自選ドタバタ傑作集をライトノベルにした感じの作品集。だらだらしたい休みの日に読むのにちょうどいい。特に得るものはないが元気になれる。自由に打たせるのが一番いいだろうから7番レフトに選出。

8番 右翼

小説家の作り方 (メディアワークス文庫)

小説家の作り方 (メディアワークス文庫)

この世で一番面白い小説がテーマの作品。デビュー4作目で作風が安定してきた頃の作品。キャラクター小説から展開が変わっていく流れは読んでいて相変わらず面白いけど、扱うテーマのせいもありそんなに意外な結末ではなかった。よく言えば安心して読める水準にある。つまらなかったという記憶はないけどめちゃくちゃ面白かったという記憶もない。とりあえず8番ライトに起用。

9番 遊撃

パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫 の 1-5)

パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫 の 1-5)

友達とは何かがテーマの作品。その問題を考えるには小学生が最も相応しいのだから小学生が主人公であるのは必然であり、小学生はたくさん出てくるし理桜ちゃんはかわいいという話。いい話です。が、最後にとんでもない事件が起こり、その解決方法も荒唐無稽な力技だったりするけど妙に納得させられてしまうのがこの作品の素晴らしい点。なおこの作品を読むときはせめてアムリタを読んでからにしよう。他の作品にはないポテンシャル持っているのでショートは任せた。上位打線で使ってもいいが小学生なので9番にしておく。

リリーフ

舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)

舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)

デビュー2作目。大学院生がJDとJCを引き連れて温泉旅行をする話。あと遺言の謎を解く話。これも一定の水準を越えていて安心して読める。小説家の作り方と比べるとライトノベルよりな話。無難な感じなのでリリーフに起用。

抑え

ファンタジスタドール イヴ (ハヤカワ文庫JA)

ファンタジスタドール イヴ (ハヤカワ文庫JA)

萌えアニメの前日譚を野崎まどがハヤカワから出すという謎の作品。まあ100%純粋な萌えアニメではないからわからないでもないけど本編とは関係なさそうでやっぱりわからない。人間失格のパロとか言ってる人もいるけどミソジニー小説にしか感じられなかった。そうだろうとは思ってたけどやっぱ読まなくてよかったわという作品。抑えが炎上した方が楽しい試合になるのでこのポジションに起用。

育成枠

バビロン1 ―女― (講談社タイガ)

バビロン1 ―女― (講談社タイガ)

バビロン 2 ―死― (講談社タイガ)

バビロン 2 ―死― (講談社タイガ)

シリーズもので1巻しか出てないので評価の対象外としました。本当に続き出るのか?と疑ってましたが本当に出るらしい。1巻読んだ感想でいえば、いままでの作品でいうところのわけのわからんすごいことが起きただけで真相が明かされてないので何とも言えない。主人公はエリート公務員だけど女子中学生は口説いていない。

どれでも興味があったら読んでみてください。
一応おすすめの読み方を書いておくと、
<いつ読んでもいい>
[映]アムリタ
舞面真面とお面の女
死なない生徒殺人事件〜識別組子とさまよえる不死〜
小説家の作り方
独創短編シリーズ野崎まど劇場
なにかのご縁
know
ファンタジスタドール イヴ
第五の地平
バビロン
<後から読んだ方がいい>
パーフェクトフレンド([映]アムリタを読んでからの方がいい)
2([映]アムリタ、舞面真面とお面の女、死なない生徒殺人事件〜識別組子とさまよえる不死〜、小説家の作り方、パーフェクトフレンドを読んでからの方がいい)
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新人漫画家を見守る(だけ)

2012年の夏にガンガンオンラインの新人漫画レースにて、これはと思った人がいました。彼(彼女?)は受賞こそできませんでしたが、後に月刊誌で短期連載を始め、ひそかに注目していた僕としてはこれから人気出るだろうなと思っていました。連載は予定通りで終了しましたが、単行本も買うし、次は月刊連載してくれるだろう、そう思っていました。どちらも叶うことはありませんでしたが。
単行本は出ない!
連載もない!
それでもそのうち連載するだろうと思っていました。大好き!最高!というほどでもなかったので常に追っかけることはありませんでしたがたまに調べたりしてました。しかしまあ、ラノベ漫画の作画になるとは思いもしませんでした。仕事があるだけでもすごいのかもしれませんが、期待していたのはそこじゃない。
本屋に行けば漫画はあんなにたくさん売ってて、そこに置ききれない漫画だってもっとあるのにね。漫画業界の厳しさとともに、自分のセンスのレベルを思い知りました。

新人選手の活躍を担当スカウトから予想した答え合わせ

1年前に書いた↓の記事の答え合わせです。
新人選手の活躍を担当スカウトから予想する - kagami-haraのライトノベルとか

竹下 予想:55試合 2.50 25H 3S 勝ちパターンとして石山の1年目のような活躍。
    正解:1軍登板なし 2軍で19試合 9.16 春は肘、夏に肩を故障と燕戦士らしい活躍

風張 予想:春頃に1軍で登板機会があるが制球に苦しみ打ちこまれる。8月に故障してシーズン終了。
    正解:5月の広島戦で1軍初登板し、2番の菊池に死球を当てて危険球退場。球史に名を刻む。

山川 予想:ファームで主戦捕手として起用され実績を積む。打撃では2割を打ち、川上越えを達成。
    正解:ファームで星野、西田と併用されながらも最多出場。194打席で .209 2HR 13打点。
      ※2015年の川上は285打席で .204 3HR 18打点だった

寺田 予想:古野や木谷に次ぐ活躍。1軍で1勝できたら。
    正解:古野>>寺田≧木谷 くらいの活躍。2軍でリリーフしながら1軍の谷間で先発し強運で3回無失点。0.5勝はした。

中元 予想:江村級の活躍。ワンポイントで15試合くらいに投げる。
    正解:1軍登板なし。2軍で42試合4.67。1年目の江村を越えられず。江村は去年でクビになった。

土肥 予想?:ある意味未知数。大場に勝て。
    正解 :1軍登板なし。2軍で37試合5.91。去年の大場には勝ったが大場はクビになった。

原泉 予想:川上に格の違いを見せつける。
    正解:1軍出場なし。2軍で375打席 .177 6HR 25打点。格の違いはあまりなかったが魅力は少しあった。

中島 予想?:大場に勝て。
    正解 :支配下ならず。2軍で12試合 1.38 13回 15奪三振と期待を持たせる内容。大場には勝った。

予想の結果
    竹下:外れ
    風張:少し的中
    山川:的中
    寺田:少し的中
    中元:外れ
    土肥:予想じゃなかった
    原泉:外れ
    中島:予想じゃなかった

 1勝3敗2引き分け2不戦敗でした。竹下は別として、ネガティブな予想をしたはずなのにそれを下回る成績を残されて外れた印象です。山川はポジション的に楽な予想でそれが的中しました。風張は「春先に登板し制球に苦しむ」までは的中しましたが、打ち込まれる以前の問題で降板するとは予想できませんでした。
 気が向けば今年の新人でも予想してみます。