感想

灰と幻想のグリムガル 1巻です。
アニメは見ていて、背景がきれいなのと無力感ある雰囲気が好きでした。原作を読んだので感想とかを書きます。
・テンポがいい
 アニメは全部で12話くらいでゴブリン編とコボルト編に分かれていました。1巻でどのへんまで行くのかなと思っていましたが、ゴブリン編が全部終わったのは意外でした。なのでテンポは結構いいです。薄味すぎず濃すぎずというシナリオでした。
・アニメのキャラデザが優秀だったんですね
 色使いは原作もアニメも似た感じなんですが、アニメの絵を最初に見た者としては原作の絵の人は人間、特に顔を書くのが苦手みたいです。あれはあれで完成されてるのかもしれないですが好みではないです。あのままじゃ動かすのも大変そうだし、キャラデザはいい仕事だったと思います。
・クズオカ?がモグゾーから巻き上げた金額
 見習い登録でもらったお金:銀貨10枚
 ギルド登録にかかるお金:銀貨8枚
 残りの金額:銀貨2枚以下
 クズオカに金をとられて落ち込んでるところをハルヒロたちに拾われたモグゾー。しかし、彼がとられた金額は銀貨2枚以下です。ハルヒロたちが苦労して情報収集していることから考えても、銀貨2枚以下と引き換えにモグゾーをとりあえずギルド登録まではさせてくれたクズオカはそんなに悪い奴ではないと思いました。なぜなら、その程度の金額ならハルヒロたちでも割とすぐ稼げるようになるわけです。クズオカが全く戦闘ができない奴でない限り、初心者への案内料としてはそんなに法外な金額でもないです。やり方に問題があるのかもしれないですが。
 あるいは、クズオカが何らかの方法でギルド登録料を安くできる場合もあるかもしれません。それなら銀貨10枚というのは少し高い案内料金になるかと思います。
ハルヒロたちの同期
 男8人女4人ということでした。メモ的に内訳を書いておきます。
 ①ハルヒロ②マナト③ランタ④モグゾー⑤レンジ⑥レンジの手下(武闘派)⑦レンジの手下(眼鏡)⑧キッカワ
 ①ユメ②シホル③派手な女④ちっちゃい女
 レンジがちっちゃい女を選んだとき、奴隷として売って資金にするのかと思いました。
・サイリン鉱山
 コボルト編の舞台ですが、アニメの時は採燐鉱山だと思ってました。
・最初のとこで反対に行こうとした男?
 ハルヒロたちが最初に目覚めた蝋燭の場所で、レンジやハルヒロは蝋燭の続いている方向に歩いていきます。ですが1人が反対の方向にも行けそうだと言います。「少し高いがたぶん男の声」です。この時点で人数の描写はなく、上記の12人にこの人が入っているのか入っていないのかはわからないです。この人がハルヒロたちと同じ方向に行ったのかどうかもわかりません。12人のうちの誰かとすればマナトっぽいですが、どうなったんでしょうか。
・グリムガルって何?
 グリムガルとは世界のことらしいですが、ゲームっぽい世界で、ハルヒロたちは自分の名前以外の記憶がなくて過去に関することを思い出そうとすると思い出せず違和感だけが残る。ただの予想ですが、最後まではっきりした解答はなされないような気がします。でも現実の人たちがそれと知らずにネトゲしてるみたいな想定なんだと思います。根拠は、最初の方にあるハルヒロが自分のものじゃないみたいな声が出た、という描写です。まあストーリーを楽しむ上ではどうでもいい部分ですけどね。でも、だとすればレンジがネトゲやってるのはなんか面白いです。

 原作はいま8巻まで出てます。けっこう楽しめたのでちまちま読んでいくと思います。気が向けばまた感想書きます。

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