2016ドラフト指名選手を知る ヤクルト

ヤクルトだけですが2016年のドラフトで指名された新人選手を知るための記事です。

1位 寺島成輝 投手 左左 履正社(大阪出身)183cm 88kg
2016年のアマチュアナンバー1左腕。持ち球はカウントを取るストレート135-140キロ、勝負球のストレート145キロ、カット、チェンジアップ、スライダー、カーブ。高1秋に1学年上の永谷(JR東日本)からエースを奪う。打者の顔色を見て投球するという頭の良さがよく評価される。球速では過去にもっと優れた投手がいるが、この手のタイプにしては制球がいい点とクレバーさが売り。甲子園や日本代表では底が見えなかったのでプロで打たれてからどうなるか楽しみ。怪我がなければ夏には1軍で投げるはず。担当スカウトは阿部健太
2位 星知哉 投手 右右 宇都宮工‐明治大(栃木出身)184cm 84kg
高校時代から150キロを投げドラフト候補だったが進学した。3年からリリーフで活躍し4年からは先発もこなし、右肩上がりの成績を残した。持ち球は145キロ前後のストレート、スライダー、カーブ、フォーク。制球はバラつきがある。十中八九プロでもリリーフになりそう。プロのゾーンに対応できればある程度はやれると思うがそれが1年続くように力を付けてほしい。担当スカウトは橿渕聡。
3位 梅野雄吾 投手 右右 九産大九産(佐賀出身)175cm 84kg
高校1年から投手に転向。持ち球は調子が良ければ平均145キロ程度のストレート、カット、縦スラ、チェンジアップ、カーブ。甲子園出場はない。1位の寺島とは違い速球投手の典型のような感じ。最速154キロは高校ナンバー1。スピードよりも球質に拘るという主旨の発言は期待させるものがある。リリーフに適性がありそうだが高卒なので色々試してほしい。フィールディングもいい。阪神4位の濱地はライバル的存在かと。担当スカウトは松田慎司
4位 中尾輝 投手 左左 杜若‐名古屋経済大(愛知出身)180cm 83kg
高校時代は特に目立たず大学で伸びた。持ち球は145キロ前後のストレート、スライダー、チェンジアップ、シュート。右打者の内角へのストレートやスライダーを評価された。制球はバラつきがありそう。牽制やクイックも課題に挙げられていた。技術面がクリアされればリリーフとして出番がありそう。担当スカウトは中西親志
5位 古賀優大 捕手 右右 明徳義塾(福岡出身)177cm 74kg
高校生捕手ではソフトバンク3位の九鬼に次ぐ評価。高校1年秋から正捕手。二塁送球は1.9秒から2秒なのでプロの基準には達している。コントロールも高評価。3年夏の甲子園では6割打ったが打撃は課題。まずは山川との争いになる。身体もまだまだ細いのでじっくり育ててほしい。担当スカウトは岡林洋一
6位 菊沢竜佑 投手 右右 秋田‐立教大‐横浜金港クラブ‐米独立‐相双リテック(軟式)(秋田出身)183cm 85kg
大学卒業後に一度引退したが復帰し、14年秋に巨人入団テストに合格も未指名。1年米独立リーグでプレーし16年から軟式のチームへ。持ち球は軟式で最速148キロのストレート、2種類のスライダー。大学時代に肘を手術している。持ち球も少なく完全にリリーフ向き。28歳という年齢もあり、2年以内に戦力にならなければいけない。6位なので球団としてはダメ元だろう。担当スカウトは橿渕聡。
育成1位 大村孟 捕手 右左 東筑‐福岡教育大‐九州三菱自動車BCリーグ石川(福岡出身)169cm 80kg
社会人、BCリーグともに1年目から正捕手。二塁送球1.8秒は最速だろうが支配下で指名される選手と比べても遜色ない。打撃はBCリーグで.286 2本33打点と飛びぬけた数字ではない。現実的には2軍要員としての指名だろう。担当スカウトはよくわからない。

やはりストレートが速い投手が欲しいという明確な意志を感じた指名です。そのぶん制球が課題の投手が目立ちますが、現有戦力は球が遅くて制球も悪いのでそれよりはマシという考えでしょう。かつての赤川、八木、日高という左腕乱獲ドラフトで多少は成果も出たので今回もうまくいくといいです。まあその3人は既にいないですけど。私が期待する順位は指名順そのままですね。
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