せっかくなので更新
- 作者: 森田 季節
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/26
- メディア: 単行本
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某所でさらしたので一応更新します。
MF文庫Jでベネズエラ・ビターとかを書いてる森田季節さんの一般向けハードカバーです。
ベネズエラが好きな人は好きだそうです。自分はベネズエラは絶賛積んでるので何とも言えませんがw
本書の内容ですが、自分が中性的な事に悩む男の子と女の子二人の奇妙な三角関係、でしょうか。「三角関係」という言葉を並べるだけで恋物語っぽくなりますが、本書の雰囲気的にはそうでもありません。恋より友情という感じです。その「友情」も奇妙なわけですが。
そういうわけで、奇妙で不思議でぞわぞわっとする。そんな雰囲気の作品です。いわゆる雰囲気モノ(造語)です。そういうのが好きな人にはオススメです。
以下蛇足
女の子二人のうちの一人で千里という子がいるんですが、その子がイイ。何がいいかと言うと、言葉遣いです。ずばり常に丁寧語。〜です。です。お嬢様キャラの丁寧さではなく、変な奴の丁寧な喋り方というやつ。
あと、すげー細かいんですが、冒頭で
「今死にたいですね」
それは言葉通りの意味ではなく、死にたいほど幸せと言う意味だ。
みたいな文章があるんですが、それがどうしようもなく森田季節っぽいと感じました。MF文庫Jの「不堕落なルイシュ」でも冒頭に日本刀みたいな〜という発言をあるキャラがして、それに「国語教師ともあろうと人が日本刀なんて見たことないくせにそんな表現使うなよクズ」みたいな文章がありまして。。。別にそれが魅力というわけでもなく、むしろそういうめんどくせーツッコミみたいな文章はほとんどないんですが、僕はそういうのを見つけると「ああ、もりタソまたやってるよ……」みたいにニヤニヤしちゃうのです。以前の記事で書いた御影先生のキャラ構成(平凡主人公、変な発言のヒロイン、頭脳明晰な友人)みたいな作家のクセ?悪く言えば様式美(笑)みたいなものって褒められたものではないですけどファンだとやっぱニヤニヤしちゃいます。
なんだか尻切れトンボですがまた次回(があれば)!
- 作者: 森田季節,伊東ライフ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/06/23
- メディア: 文庫
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