感想

灰と幻想のグリムガル8巻です。
グリムガルに帰還したはいいけど聞いていた通り敵地のど真ん中です。ララとノノは特に触れられることはない。
なんやかんやしてハルヒロ・ユメ、ランタ・メリィ、シホル・クザクの組み合わせに分かれる。7巻の感想で「強キャラに助けられることなく6人の力で何とかする展開が見たい」と書いたが、全く逆の展開で笑える。今回の強キャラは作者のお友達枠として、職業が何かよくわからない(コラムニスト?)マフィア梶田さんと星海社の平林さんが登場する。他にもいたんだろうけど判らなかったです。
5巻の感想ではメリィいらない10箇条を掲げた僕ですが、7巻でクザクが振られていたことが判明したり8巻では散々な目にあったりでメリィにはメリィなりの苦労があるんだなあと思いました。まあ、そうは言っても不美人ならグリムガルの世界には登場することができないので仕方ないです。彼女の優しくない性格も間抜けな性格も顔で許されているところがありますから。金持ちが心が満たされないわみたいな話しても殺意がわくのと同じです。だから彼女も黙ってるんでしょうけど。
7巻辺りからリーダーハルヒロによる仲間評価みたいのが始まってます。要はシホル上げですがそんなことはどうでもよくて、シホルは1巻の頃から自分が太っているという卑屈キャラを通していますが、8巻では地の文でわりと重いシホルみたいな描写がありました。本当に太っていたのか。まああんだけ胸がデカければその重量もあるし体質的に太りやすいだろう。それにシホルは戦闘でもあまり動かないし重装備でもないのに少し走っただけで息が上がってました。まあ確かに少し太っててもおかしくはないですね。
あとは、クザクは初登場時からそうですが、言われたことはかなり頑張ってやってくれるけどそれしか出来ないですね。まさに犬です。現状に満足はしてなさそうなので、もう少し加齢したら色々見えて成長すると思います。ユメはクザクより気は利くけどそれは目の前のことにだけで長期的な視点はあるんだかないんだか。あと、オルタナに帰ったらいいかげん狼だか何だか飼わないのかな。
9巻がすごくページ数が少ないですが、どうなるんですかね。9巻10巻でフォルガンとの決着でしょうか。そうだとしたら普通のラノベっぽいペースですね。1巻の頃とは変わってるのか変わらないのか。
余談ですが、アニメ放映のタイミングで薄い新刊が出るのはそれ以降行方不明になったブラックブレットと似た状況ですね。
1巻(2013.6)→2巻(2013.11)→3巻(2014.3)→4巻(2014.7)→5巻(2015.2)→6巻(2015.10)→7巻(2015.12)→8巻(2016.3)→9巻(2016.8)
ブラックブレットとは違い余所でも書いてる作家なのでたぶん大丈夫でしょうが、1年くらいは必要かもしれないと思っておきます。

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