ラノベにおける絵師の力の話
ラノベにはジャケ買いという現象が存在します。「イラストで売れた」や「絵はいい」などと言われる作品も存在するように、ラノベにとってイラスト(イラストレイター=絵師)は売れるか否かを決定する重要なファクターのひとつである、と最初に定義しておきます。
今さらそれを疑ってもつまらないので、ここでは「この絵師は売れる」つまり「誰が売れる絵師なのか」について考察していきます。言わば、「絵師力」を勝手に定義して強い絵師を見つけて行きます。強いとは売れることです。
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強い=売れる と書きましたが、作品ごとの売上を調べるのはすごく大変だしそもそも売れてない作品の売り上げを調べるのは無理くさいのでまずは何巻続いたのかを基準として見ていきます。必ずしも売れたすべての作品がシリーズ化するわけではありませんが、一つの目安にはなると思っているのでやります。なおデータは2011年11月2日現在です。
では、まず強い(と思われる)サンプルとして、いとうのいぢ先生とブリキ先生を、弱い(と思われる)サンプルとしてシコルスキー先生とpun2先生を扱います。独断と偏見で選んでいます。
いとうのいぢ
「灼眼のシャナ」25冊
「涼宮ハルヒ」11冊
「Peace@Pieces」1冊
「ななついろ★ドロップス」3冊
「bee-be-beat it!」1冊
まとめ 5シリーズ計41冊 平均8.2冊
ブリキ
「僕は友達が少ない」7冊
「電波女と青春男」9冊
「ツンプリ」1冊
「退魔教師希彩」1冊
「冥王星O ウォーキングのW」1冊
「トカゲの王」1冊
まとめ 6シリーズ計20冊 平均3.3冊
シコルスキー
「ほおむステイ☆でい〜もン!」1冊
「オウガにズームUP!」4冊
「カンピオーネ!」10冊
「暗闇にヤギを探して」3冊
「十三番目のアリス」4冊
「アイドルマスター XENOGLOSSIA 伊織サンシャイン!+」1冊
「パラレルまりなーず」2冊
「あねスポッ!」1冊
「お姉さんが診てアゲル」1冊
「いもうとサマーデイズ」1冊
「くれは×リミテッド!」2冊
「戦え!神群活動保全課 カミカツ!」1冊
「おとーさんといっしょ!」2冊
「可愛くなんかないからねっ!」2冊
まとめ 14シリーズ計35冊 平均2.5冊
pun2
「回る回る運命の輪回る―僕と新米運命工作員」1冊
「罪都 B×B」1冊
「いもうとがかり」1冊
「物理の先生にあやまれっ!」2冊
「夢魔さっちゃん、お邪魔します」3冊
まとめ 5シリーズ計8冊 平均1.6冊
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この手法では様々な問題点が浮かび上がってきました。続刊が出ない経緯もそれぞれありますし、絵師のキャリアも違います。また、「イラストは売上を決める重要な因子」と述べましたが、文章も同様です。次回はその面から比較をしたいと思います。ラノベっぽいの話も続ける予定ですのでもし見ている方がいれば、どっちがいいとかコメントして下さい。
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